福井県大野市へ指導に行った時、Kさんという家が拠点になっていたので訪問した。二月六日か七日のことだった。この人は三才の時、はしかに罹り、それがもとで以来、盲目になってしまった。

五十一才の人だ。私は言ってあげました。

目の玉があるんだろう、目の玉があるんだったら目は開くよ。何故なら、この御本尊は開目抄の御本尊だ。「開目抄」とは目を開かせる教えだ、目が開くとあるではないか。

それなのに、あなたの目が見えないというのは、よほど御本尊の教えに対し反対の事をやったからだ。経文にもある。
「汝は、・・・空しく生々に眼なかるべし」過去世に誰よりも謗法していたのだ。

どうか、私の謗法を許して下さい。会い難き御本尊にお会いできて、私は本当に嬉しい、広宣流布に命を捧げますから、どうか御本尊のお顔を見させて下さい。
家族の者の顔を見せて下さい。そして広宣流布の闘いをしていく為に、この社会を見させて下さい。と、祈っていきなさい、と指導しました。

そしたら三月の初めに報告があって、五十年ぶりに目が見えました。と言ってきた。

この体験によって今(当時)、福井県中が沸き返っている。たった一人の人の目が見えたという事で、地域がこんなにも変るのものかと驚いている。

しかし、このことを通して私の思うことは、どうしてもっと早く目が開かなかったのかということです。
我家も拠点に提供している人ですから、信心もあるし、勤行も欠かさずやっている。では何故か、それは勤行、唱題がいい加減だったのです。信心が惰性になっていたのです。

「一心欲見仏、不自惜身命」とあるように、真剣に祈らなければならない。

この自分を御本尊と同じにしてくれるのか、本当に有り難いと思って題目をあげていけば、我が身が南無妙法蓮華経になるのだ。仏に病気の仏や、貧乏の仏などいない。従って悩みは解決するのだ。だから人間革命できる。

こうした事が出来るのは人間だけの特権だ。犬はワン、猫はニャン、豚はブーだ。
犬や猫は、南無妙法蓮華経は唱えられない。ブーはどこまでもブーで、南無妙法蓮華経ではない。従ってニャンやブーでは成仏できない。仏性は出ないのだ。

私達の体は、妙法の当体です。御義口伝にある。頭は妙なり、喉は法なり、であるに、頭が痛いというのは、それは妙法の頭ではなく、邪宗の頭だから痛いのだ。腹が痛い、内臓が悪いというのは妙法の腹ではないからだ。

邪宗の腹だから悪いのだ。また、足が動かないというのもそうだ。妙法の足なら動くのだ。それは邪宗の足だから動かないのだ。



四月二十七日、中大阪県へ指導に行った時、関西本部副婦人部長が、車椅子に乗って指導を受けに来た。この人は直腸ガンになり、その後、後遺症で足が動かなくなってしまった。本部副婦人部長にまでなった人だから、信心はある人です。

勤行唱題も真面目にやっているでしょう。しかし、下半身の麻痺が治らない。
そこで、悩んで私の所に来たのです。私はその婦人に対して言ってあげました。

駆けずり回って広宣流布の為、闘いますのでこの足を治して下さい。椅子のままでは、一軒一軒、家庭訪問するのに狭い所まで入って行けません。ですから治して下さい。と、祈っていきなさい。そして、南無妙法蓮華経を噴水の様に湧き出させていくんだと。

私達は悲しい時は体中でその悲しみを表す。また、暗い時は、体中で暗さを表し、嬉しい時は、体中でその喜びを表すではないか。

時には飛び上がって喜ぶ時もある。同じように南無妙法蓮華経を噴水の様に我が生命に、そして、五体に涌き出だすようにして題目をあげていきなさい。
そうすれば、必ず守られます。

御書にある「諸天昼夜に法の為に衛護す」「月々日々につより給え」とある様に強盛に祈っていきなさい。と、指導してあげました。

そしたら、三日目に足が動いた。   
四日目に寝返りが出来るようになった。五日目にお小水が倍も出るようになった。
膀胱や全ての筋肉の活動が活発になってきたのでしょう。


一心欲見仏・不自惜身命(いっしんよっけんぶつ)(ふじしゃくしんみょう)

「一心に仏を見たてまつらんと欲して自ら身命を惜しまず」と読み下す(法華経490ページ)


一途に仏にお会いしたいと願って、身命を惜しまず仏道修行に励むとの意。
この実践姿勢の人には、業の力で隔てられて見ることができなかった、霊鷲山に常住する久遠の釈尊を目の当たりにすることができると説かれている。

また日蓮大聖人は「義浄房御書」(892ページ)で「一心欲見仏」を転じて読み下し、一心に仏を見ようとする心を一つにして仏を見ればその心そのものが仏であると教えられている。

この仰せは、具体的には、霊山常住の久遠の釈尊の会座を借りて大聖人が御自身の仏の境涯を現された曼荼羅御本尊を、一心に拝して不惜身命の実践をする時、修行者自身もまた仏であるということを意味すると拝される。


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